開会の辞 会長 松井宣夫 一般講演1 座長 種田陽一
一般講演2 座長 小松原良雄
特別講演1 座長 七川歓次 「強直性脊椎炎とその関連疾患の病理」 愛知医科大学加齢医科学研究所 運動器病態部門・客員教授 特別講演2 座長 松井宣夫 「Arthroplasty for stiff knee and stiff hip」 Biomechanical Research Laboratory Missouri Bone 主題1 AS以外のseronegative spondyloarthropathyの診断と治療 座長 松本美富士
主題2 Reactive arthritisの診断と治療 座長 福田眞輔、斉藤輝信
事務局長 井上 久 毎年、内科医の発言者・参加者が増え、本学会名の名称は、 「AS研究会」よりは「なんだか訳のわからない脊椎・関節炎を 語り合う会」の方がいいんじゃないか?といった印象です。 ニキビ、ムシ歯、咽頭炎、BCG、外傷、下痢(様々な原因による 大腸炎)、STD(性行為感染症)、ウィルス肝炎などに伴う 脊椎・関節炎、そして、もしかしたら、ただのカゼの時に、あるいは 癌患者にみられる関節痛も……と、わがASの親戚にあたる病気が 世の中にはまだまだたくさんありそうなことがわかってきました。 いずれも軽症で自然治癒する場合が多いようですので、見つからない (診断されない)だけで巷には実に多くのASの仲間がいると 推察されます。と言うことは、これまで「脊椎や関節の症状がある ので整形外科の病気」と言われていたものが、今後、内科医や 免疫学者の参加により、21世紀には主役になりそうな勢いの症候群 ではないか?ということになります。 今回は若手の内科医の活躍が目立ち、実に頼もしい限りでした。 しかし、全参加者数は30〜40名と、何千人も集まる「日本リウマチ 学会」に比べると実にささやかな会であり、我が国ではまだまだ この分野に興味を持つ医師が少ないことを物語ります。 同時に、これまで脊椎や関節の専門科といわれてきた整形外科医 の出番は、最初の窓口(関節症状で発症するため)と最後の処置 (手術)だけになってしまうようにも感じました。本疾患群の 治療で大切な位置を占めるリハビリ部門も、やる気ある勉強家の 若手理学療法士にとって替わられることでしょう。 ところで、AS患者の交通事故や転倒による脊椎・脊髄損傷の 症例が発表されましたが、中には死亡例もあり、“固いけど脆い 脊椎(関節)”を持つ我々AS患者は、一般の人よりも特に怪我 に注意しなければならない、そしてそれを少しでも予防するには、 日頃から、痛みに負けずできるだけ体を動かして、筋力、骨量、 柔軟性、俊敏性などの維持に努める必要があるということが 改めて浮き彫りにされました。 |